A Three Days BOZE
みなさん諦めてますか?
人間、潔く引きどころを悟る事も大切です。それは時として次のステップへと進むための鍵ともなり得るのですから。
それはそうとして、巷では飽きっぽく長続きしない様を『三日坊主』と呼びます。
三日坊主…
僕はこの不遜なる生臭坊主の存在について常に懐疑的であり、様々な角度から研究を重ねてきました。今日に至り、僕なりに導き出した三日坊主の正体について見解を述べていこうと思います。聞きたくなくても聞かせます。
残念だったな!
どこから来るのか?
さてこの三日坊主、どこからやって来るんでしょうか。坊主というからには寺から来る説が一般的でしょうね。考えられる選択肢として
- 近所の寺
- 遠方の寺
- ガンダーラ
この三つが挙げられます。まず近所の寺…
これがどの程度近所なのかによりますが、二、三軒挟んだ先くらいだとすると、通常の移動手段で三日もかかるとは到底思えません。
ただそこは三日坊主…飽きっぽいハゲで長続きしないクズという事なので、着替えや仏具の準備に手間取る事もあるでしょう。
何なら袈裟とかを売った金でパチンコ打ってから行こうとするかもしれない。檀家さんから巻き上げたお布施で購入したベンツに乗って。
そんなこんなで寺を出立するのに三日かかった可能性も捨てきれないのです。三日坊主の気質を鑑みるに、充分あり得ると言ったところ。ベンツごと奈落の底か、または地獄の最下層コキュートスに叩き落としてやりたいですね。檀家さんの中に退魔師あるいは悪魔王はおられませんかね。
次に遠方の寺。移動に三日かかる距離というと、だいたい日本からマチュピチュまでの道のりに相当します。
成田からアメリカのどこかを経由してリマへ→
リマから国内線に乗り換えてクスコへ→
マチュピチュ登山
一般人でも辟易するこの道のり、飽き性が天元突破している三日坊主にしてみれば、地獄への参勤交代に等しいものと思われます。費用も25万円ほどからと、袈裟ひとつ売ったくらいじゃまかなえない金額。最上位の紫衣とかなら話は別かもしれませんが、そもそも紫衣は三日坊主ごときに纏えるようなシロモノではないと思われます。
よって可能性は限りなく低いと言えるでしょう。三日坊主がペルー人ならありえるかもと言った所。
そして三つ目のガンダーラに至ってはもはや坊主が目指すべき場所なので、ここから『来る』という選択肢は有り得ないでしょう。
だったら三つ目に入れるんじゃねえよ。
すいませんガンダーラ絡めたかっただけです。
普段の生活は?
日々慎ましく精進する坊主の事だから、さぞ質素な食生活を送っているんでしょう。精進料理とかいう草と茎だけの草原みたいな料理で食い繋いでいます。
でもそこは三日坊主。三日もあれば精進料理なんか余裕で飽きる事でしょう。僕だったら二食で飽きるので、三日間精進料理なんて地獄以外の形容詞が見つかりません。コキュートスですよコキュートス。そのへんの草と茎で三日も保つ奴がいたらそいつは間違いなく牛か岡本信人ですよ。待てよ、つまり岡本信人は牛だった…!?
確かにほぼ見分けが付きません。
穢(けが)れ無き地で食べる草はそれはもう格別でしょうね。なんなら土だって神の味が隅々まで染み渡っている事でしょう。そんな大地の恵みに感謝しておいしくいただくのがアイヌの掟だってゴールデンカムイに描いてあった。
住職不在時の留守は?
三日坊主が我々の元に滞在している間の留守はどうしているんでしょう。檀家さんも困っているんじゃないでしょうか。
でも最近ではお経を録音で済ませたりする事もあるそうなので、意外とうまく回っているのかもしれません。恐らく寺ごとにレーベルもあって、ラップ調やヘビメタ調のお経BGMだって出回っているはず。
YO!オレがSO!三千世界を救うぜBOZE!
(いきなり住職!イキがり転職!)
男は度胸でキメるぜ読経!
ナ・ム・ア・ミ・D・U・B!
みたいな事で住職がいなくても檀家さんだけで適当にパーリーピーポーしてるんじゃないんですか?知らんけど。