ニセコ不思議キャンプin比羅夫
ニセコの比羅夫に小さなJRの駅があるんですが、そこにキャンプしに行ってきました。
比羅夫駅は国有化されておりながら、とても小さな駅舎です。貨物取り扱いはすでに廃止されており、改札は無人、車両編成も一〜二両…と、まさに陸の孤島といった様相を呈しております。
そんな比羅夫駅、実はここ駅舎まるごと宿泊施設として使われているのをご存知でしょうか。
駅舎が宿泊施設として利用されているのは全国でもここだけ。そりゃね、そうそう宿として使えるもんでもあるまいよって。
更にこの宿、駅のホームでBBQもできるという素敵仕様。
鉄道の駅とBBQという、方向性的にロンパリこいているもの同士を組み合わせる事に成功した稀有な例ですね。テリー伊藤がプロデュースした番組でゴーストライター新垣隆がピアノを弾くとかそんな感じでしょうか。更に音楽に乗せて山下智久が歌い、サビの所で窪塚洋介がマンションから飛び降ります。これはヤバい、ヤバすぎる。テレ東あたりで放送してもらえませんかね?
それは置いといて、実際にはどうかというと…
シュール。
駅で肉を焼いている所に電車が停まり、乗客が肉の匂いにつられて降車してくる…
自分でも何を書いているのかわからなくなってきました。こんなもん非日常過ぎて楽しいにも程がありますよね。スカイダイビングやらバンジージャンプなんかよりずっとエキサイティングな体験ですよこれ。どっちもやった事ないけど。高い所こわいし。
BBQスペースは他のお客さんも共同で使っているので、心地よい距離感でふれあいを楽しむ事ができます。東京からわざわざ噂を聞いてやってきたお客さんもいたので、どうやらちょっとした有名なスポットみたいですね。確かにこれだけ珍しい場所は話のネタにもなるわな。
夜の駅舎のノスタルジックな雰囲気がたまりませんね。失禁しそう。
ただ大自然のド真ん中だけあって巨大なアブやら蛾やらカトンボやらがそこらじゅうに飛び回っています。虫が苦手な方は失禁と脱糞、嘔吐や発熱に加え、動悸息切れ、肩のこりから目の疲れ等の各種症状の発露に警戒を。特にアブなんかは見たことのないデカさのやつもいるので、ビックリしてポックリ逝かないようにしていただきたい。蚊帳付きタープの使用をお勧めします。
JRは数時間に一本といった所。僕は田舎の出身なのでそれほど気になりませんが、都会のダイヤからすれば考えられない本数ですよね。札幌に出てきた当時、数分ごととかいう地下鉄の鬼サイクルにドン引きした覚えがあります。
そんな感じで、普段ではなかなかできない体験を楽しんできました。
雰囲気のよさに加え、気さくなオーナーの心遣いでとても居心地よく過ごす事のできる宿でしたね。
宿泊費も安いので、ニセコで手軽に泊まれる宿として候補に入れてみて下さい。唯一無二の体験が貴方を待ち受けている事でしょう。
その際、虫除けアイテムはフルセットでご持参下さい。
ニセコの虫は正直、ガチだぜ!